( ゚皿゚)

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Colin Mcrae DiRT

長らく面倒でやってなかったXbox Liveの海外アカウントを作成してデモったこのゲームが非常に琴線に触れたので今月あたまに購入。キャリアモードが一段落したのでちょっと長めにうだうだレビューするよ。

<ほしい→購入>
当然日本語版は出てないので速攻とばかりにplay-asia.comで予約注文して、にもかかわらず発売日近辺にアキバに出向いて売ってないか探したりする欲しまりぶり。そんなにしゃかりきになるほどのものでもなかったな今思えば。で、結局アキバのゲームハリウッドかなんかでデモ品中古のが8kで棚においてあるのをさくっと手にとってレジに向かったわけだが翌日にplayasiaからも届いてしまうというていたらく。まあいい。とにかくやりたかったんだ俺は。
<インプレッション>
でどんなゲームかって言うと、もともとはCodemastersのColin Mcrae Rallyっていう割と老舗のラリーゲーの流れをくむレースゲーで、DiRTの名の通りダートコースをひたすら走る内容。そのシチュエーションは多様で、チェックポイント型でコ・ドライバーの指示に従って道無き道をぶっ飛ばして区間タイムを競うオーソドックスなラリーから、途中で立体交差になっていて走っていると入れ替わるタイプのコースを、スタート地点AとBから出発して周回するクロスオーバー、サーキットっぽい普通のコース(ダートもターマックもあり)を普通に周回するラリークロス、長めの距離を周回にして複数台で競争するラリーレイド、広めに作られた道を山の頂上へ向かって大パワーのマシンでひたすら登っていくパイクスピークなどなど。競技に応じて乗れるマシンも様々でインプレッサとかプジョー207とかのラリーマシンは言うに及ばず、クラシックカテゴリとして往年のラリーの名車であるランチャ・ストラトスとかセリカGT-FOURとかデルタS4とか、果てはクラス1バギーだのカミオントラックなんかにも乗ることが出来る。
で、キャリアモードでいろんなカテゴリのレースに挑戦していくんだけど一応お金の概念があって、レースに勝って1位になると得られる収入でアンロックされた次のレースに挑戦>初めて挑戦するカテゴリだったら手持ちの金で1台買ってそれで挑戦、すでに手持ちの車で出られるレースも十分に手持ちがあればもうちょっといいマシンを購入してそっちに乗り換えて出場、という感じで一つ一つレースをアンロックしていく感じ。でも無駄な金稼ぎをする必要は一切無くどのレースも1回ずつやれば自然に次のプロセスに進めるようになっているところが好感触。難易度が5段階あって下から2段階目のイージーでずっと進めてたんだけど、その難易度でクリアしたレースは以降同じかそれ以下の難易度でクリアしてもお金の入りが悪いようになってるのでインフレもある程度は防げている感じなのかな。以下各カテゴリの感想とか。

ラリー

まあいかにもCMR的なラリーパートなんだけどやっぱハイデフ演出はすごい。路面の泥でどんどん汚れるマシン、環境音はラリーらしく、エンジンの音というよりはタイヤの跳ね上げた小石や砂が車の底を叩くガリガリとかいう音とか、アクセルを抜いたときのウエストゲートの音が主で非常にリアル。コクピット視点にすると、おなじみの5.1chで前後左右の四輪のどのタイヤが今地面をとらえたか、そのサスのへこみ具合がどれぐらいかみたいのを演算処理して再現してる感じの音が非常に臨場感を出していてすばらしいね。当然視点操作で右を向くとコ・ドライバーがいるわけなんだけどこれがナビノートを読み上げながら時々ページをめくるというリアルぶり。惜しむらくはコクピット視点だととてもじゃないがまともに走れないことと、視点操作なんてしてて0.1秒でも反応が遅れようものならガードレールや道路脇の木にぶちあたって大クラッシュもしくは谷底に真っ逆さまなんでそうそう臨場感を楽しんでる暇もないことだな。
まあクラッシュしてもある程度までは大丈夫だし、ちょっとコースを外れたぐらいならメニューからリセットしたり自動で道の真ん中に即戻れたりするからその辺は割と楽なんだけど、木とか岩とか固定された硬いオブジェクトに正面からぶつかったりすると難易度と場合によってはターミナルダメージ(致命的ダメージとかそんなん?)になって即リタイアになったり、あらかじめ設定された余りにヤバイ谷底とか川とかにうっかり落ちたりすると復帰不可になってやっぱりリタイアというリアル。ぼっこわれ方も半端ではなく、ガラスに皹>完全に割れて無くなるとかは序の口で派手にぶつけたところからボンネットが吹っ飛びドアは外れひどいとエンジンがむき出しになったり。で、各部位のダメージが深刻化するとそれに応じてまともに走らなくなるので難易度という点ではこのラリーが一番かもわからん。んで後半になってくるとラリーもシリーズで何戦かするので、2戦ごとに与えられる修理タイムで完全に修理できないとドライブシャフトがいかれてまっすぐ走らない車で次のレースに出なきゃならなくなって詰んだりすることもある。この辺のストレスもあってまあ好きじゃない人には好みの分かれるところか。
コ・ドライバーの指示は当然英語なんだけど、基本は「Left/Right + 数字」で数字が曲がるときのシフトのめやす。なんで数字が小さいほどキツいカーブってことになる。これに前置きとして数字でコーナーまでの距離(50m(ふぃふてぃー)とか100m(わんはんどれっと)とか)が入ったり路面の切り替わりが説明されたりとか、JumpとかBumpとか言う感じで路面状態の指示があったりコーナーの長さの指示があったり。たまにTurnとかKeep Leftとか連なる単語が長くなってくると混乱してわからなくなるのが厳しいところ。せめてセガラリーみたく視覚的に右か左かS字かぐらいのアイコンが出てくれるとありがたかった。しかしまあその不自由さも含めてのおもしろさだ。
あとDiRTだからしょうがないんだけどダートかターマックオンリーでアイスとかスノーとかがないのが残念なところ。まあそれは本家CMRでお楽しみ下さいってことなんだろうけど。

クロスオーバー

これは基本的にターマックのサーキットが多いんだけど、ラリーマシンの醍醐味であるドリフトとかサイドターンを多用できるようないい感じのコースになっており燃えます。ライバル車とコースを入れ替えつつ先にゴールした方の勝ちっていうマッチ形式なんだけど相手の速さの設定が割と絶妙なのもいい感じ。コースが割と短いので覚えれば覚えるほどにコーナー処理が洗練されてゆき車体を完全に横に向けた四輪スライドでコーナーをクリアしたときの気分はまさにイニシャルなんとか。

ラリークロス

基本的にはまあ普通のレースゲーになるのであんまり面白くはないけどバギーとかの豪快なレースはスカッとするね。当然ダメージなんかも他のモードと同様にあるので下手すると途中でNPCカーが止まったままコースふさいじゃったりとかもあってそれもまた面白かったり。

ラリーレイド

T1とかのいわゆる大型四駆はともかくカミオントラックのレースはいまいち操作感がわかんなかった。フワフワ浮いてる感じですな。

パイクスピーク

ラリーとはまた違う感じのタイムトライアルなんだけど、基本的に道が広くて見通しがいいんで割と難易度も低め。で600馬力とかあるモンスターマシンをモリモリ運転できるのでその点は楽しいかな。
<こんなひとに>

  • ジムカーナばりのドリフト走行が手軽に楽しみたいひと
  • とにかく悪路走破、オフロードのレースがしたいひと
  • WRC大好き、オンボードカメラ映像だけでご飯が3杯はいけるひと

以上の方にオススメ。車の挙動的には結構ゲーム的なんでリアルさを求める御仁はForza2っていう史上最高のシミュレータがあるのでそっちをやればいいわけで、Forzaにはないオフロードの楽しさ、そしてやはりメインはCMR伝統のラリーの臨場感を楽しむゲームと位置づけできるでしょう。