( ゚皿゚)

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SL-Zaurus設定メモ(2)

トッキー新型も発表されてしまいましたがまだまだ頑張るうちのりなざう君、ついに手のひらアニメ鑑賞マシンへと進化しました。
ゲーム方面は月姫もクリアして続編の歌月十夜をプレイ中なわけですがそのへんで気づいたことをいろいろメモ。

  • mplayer-w100のめざましいバージョンアップによりスムーズな動画再生が可能に〜
    以前からちょこちょこ試していたmplayer-w100ですが、ここへきて大きくバージョンアップ、まずx2、x4、x8の拡大表示を実装したことにより-fsオプションでフルスクリーン再生が可能になってます。VGA画面を持ちながらもハードウェア的にVGAサイズ(640x480)の動画再生は無理だったSL-Zaurusでも、画面モードをQVGAに変更することなくQVGAサイズ(320x240)の動画がフルスクリーン再生できます。いろいろインストールが必要だった追加ライブラリも全部static linkになったのでバイナリを一個インストールするだけでよくなったのもいい感じですね。開発者の阿川さんには足を向けて寝られません。
    特に迷うこともなくなりましたが以下に簡単な導入方法と再生にお勧めのフォーマットをメモっときます。
    <導入>
    基本的にCPUパワー命なのでスペシャルカーネルの導入を大前提とする。CCCR=162(471MHz)にオーバークロックしてFASTSYSCLK=onは基本。ノーマルカーネルでは試してません。
    1.上記リンクのmplayer-w100公式からバイナリ(04/10/26現在最新の1.0pre5.1-1、ipk形式)をゲットしてくる。
    2.入れる。こんだけ。

    <つかいかた>
    GUIのフロントエンドが複数種でてますがどれも使い心地は今ひとつなので普通にコンソールで使ったほうが幸せになれると思います。再生方法はmplayer<-オプション>再生したいファイルとコンソールから入力するだけ。いろいろオプションがありますがお勧めは

    mplayer -really-quiet -fs -framedrop -vo w100 -dr -vop rotate=1

    こんな感じ。オプションの細かい説明は省きますが、-double(ダブルバッファリング)を使うと画面に縦線が入るので省略。普通に作った320x240の動画を再生するなら-vop rotate=1も必須。手持ちの動画を再エンコードする際に90度傾けてしまってこのオプションを省く方法もあります。(その方が軽くなるらしい)
    もちろんこんな長たらしいコマンドをいちいち再生するときに打ってられないので、~/.bashrcに
    alias mp='mplayer -really-quiet -fs -framedrop -vo w100 -dr -vop rotate=1'

    を記述してエイリアス張っちゃいます。これでmp <再生したいファイル>でらくらく再生できるように。

    <おすすめ動画フォーマット>
    動画職人の翠蓮さんがお勧めする現状のりなざう動画としては
    <映像>320x240(16:9であれば320x180),DivXもしくはXviD(品質優先VBRでだいたい80〜90%ぐらい)
    <音声>48KHzもしくは44.1KHz,128kbps MPEG1 Layer-3
    こんな感じで再エンコードすれば割と問題なく再生できます。フレームレートもアニメなら23.976fpsでOK。
    640x480で24fpsのごく普通のアニメavi動画を再圧縮する際にかかる時間は当環境(CPU:Athron64 3000+)で大体実時間の60%(320x240へのLanczos-3リサイズのみ)程度でしょうか。DivX5.2.1とXviD(バージョン失念)を両方試した感じではファイルサイズのほかにはたいした違いもありませんでした。
    これで大体25分ぐらいのアニメ1話が60〜80MBになるんで、SDにぽいぽいと放り込んで通勤電車や道端でいつでも鑑賞できちゃいます。前述のrotateオプションを=2にすると上下さかさまになるんで、これで再生して、ビュースタイルに液晶を切り替えるのが無駄にかっこよくてステキな感じです。
    コンソール経由だと再生中に音量調整が出来ないのでその辺が今後の課題ですかね。keyhelperあたりで音量調整のショートカット書いちゃうのが一番な気もしますが。

    かげつとーやー

  • ONScripterでモバイルえろげ〜
    前にも書きましたがONScripterでNScript対応の同人/商業のえちいゲームが遊べてしまいます。導入方法とかは以前説明したので省略しますが、気づいたことをいくつか。

    <arc.sarは圧縮してカード容量を節約〜>
    ゲームデータの背景とか立ち絵とかがまとめられてるarc.sar(もしくはarc.nsc)ですが、ゲームによっては100MBを超えたりするんで容量の小さいSDカードとか使ってる人はちょっと苦しいかと思います。LII(PocketPC用のNScriptプレイヤー)に付属してるsartoolっていうツールで圧縮してみたんですが、これはあくまでLII用のツールなので、arc.sarをjpeg.sarとmusic.sarに分割しちゃうんですね。jpeg.sarをarc.sarにリネームすることで動作はしますが、music.sarは無視されちゃうので効果音とかが鳴らなくなっちゃいます。月姫では効果音は大して使ってないので、「時計の音」とか「心臓の鼓動」とかが省かれちゃうぐらいですが、喋るゲームとかはちょっとがっかりすることになります。逆にいえばボイスを省いた形でかなりデータを小さくできるんで、音は出なくてもいいからできるだけ小さくしたい、って人にはお勧めかも。
    また、最近のバージョンからはONScripterのインストールとともに本体にもsarconvとnsaconvという圧縮ツールがインストールされますので、これで圧縮することもできます。使い方は公式のアーカイブ圧縮についてとか、SL-A300 ONScripterなんかを見るとくわしいです。実機で圧縮作業をするので時間が多少かかりますが、これなら効果音も省かれることなくデータファイルが小さくなります。月姫歌月十夜しか試してないのでなんともいえませんが、元の画面サイズが800x600で作られてるゲームとかはこの圧縮変換が必須になるかもしれません。

    <libvorbisdecは新しいをの入れちゃダメ〜>
    前述のmplayerの導入時に以前はOgg Vorbisのデコードライブラリが必要だったので、libvorbisdec_1.2.0-1_arm.ipkをどっかから手に入れてきて入れてしまったんですが、ONScripter公式で手に入るonscripter-lib(ONScripter動作に必要なライブラリを集めた統合ipk)の中にlibvorbisidec.so(1.0.2)が含まれてるんですね。上書きしたバージョンは1.2.0-1なんで問題ないように思えますが、この状態で月姫とかやると特定のポイントで落ちます。どうも画面効果と効果音を一緒に実行する場面でエラーにより落っこちてるらしいんですね。この辺ハマる可能性があるので気をつけましょう。mplayerにlibvorbisidecが必要なくなったので今後問題はなさげですけどね。